七々子塗 | 津軽塗のやさしい模様

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七々子塗とは?

ほんのりやさしい気分を運ぶ、暖かくてかわいらしいデザイン

ちょっとずつ形の違う小さな「○」がたくさん集まっただけの、ごくごくシンプルな図案。きっとどこかで目にしたことのある、日本人には馴染み深いこの模様こそが、青森県弘前市の特産品「津軽塗」を代表する模様、「七々子塗」です。

近くで見ると、大きな○や小さい○、細長いのっぽさんや、仲良くつながった双子さんもいて、なんだかとっても賑やか。遠目に眺めてみれば、日常にスッと溶け込みつつも、ほんのりやさしい気分を運んでくれそうな、素朴であるが故の安心感を覚えます。

そんな、暖かくてかわいらしい伝統のデザインと、それを用いたモダンな雑貨が繰り広げる、七々子塗の世界をご堪能ください。

七々子シミュレーター

文様の色と地の色の組み合わせで、たくさんのバリエーションが楽しめます。あなたのお気に入りのカラーリングは?

前景色
背景色

製品紹介

  • 箸

    毎日手に取るものだから、飽きの来ない七々子塗のお箸で、温もりに満ちた食卓を。多様な色の組み合わせの中から、自分だけの一膳をお選びいただけます。

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  • 扇子

    老舗の京扇子専門店、大西常商店様とのコラボレーション。親骨に七々子、扇面の山に漆をあしらいました。絣のケース付き。

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  • 汁椀

    津軽塗の代表的な製品、汁椀。幾重にも塗り重ねた漆のため、汁が冷めにくく、また、表面に熱が伝わりにくいので、持ちやすいのが特徴です。贈り物にも最適です。

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  • カップ

    小さなお子様でも滑らずにしっかり持てるよう、あえてザラつきを残した微粒面に仕上げました。耐久性が高く、少々の衝撃でもキズがつきません。

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  • 紙コップホルダー

    紙コップを、持ちやすく、倒れにくく、そして、七々子塗でちょっとお洒落にしてみませんか? 杜の都仙台の木製家具工房、nokka様とのコラボレーション。

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七々子塗のある風景

  • 七々子塗のある風景 1 4

    暖かい団らんに。

    日々の食卓のお供に、飽きの来ない七々子塗の食器を。

    丈夫で長持ちの津軽塗だから、安心してお使いいただけます。

  • 七々子塗のある風景 2 4

    ピクニックやパーティにも。

    マット仕上げの微粒面カップなら、アウトドアのタフな使用もOK!

    ビビッドな色彩が、楽しい時間を盛り上げます。

  • 七々子塗のある風景 3 4

    さりげなく和モダン。

    おしゃれのアクセントに、七々子塗の和モダンはいかがでしょうか?

    本格仕様の京扇子で、エレガントな涼やかさを演出。

  • 七々子塗のある風景 4 4

    ホッと一息。

    家事や仕事の合間に。親しい人や、大切なお客様のおもてなしに。

    七々子塗の紙コップホルダーで、癒しのひとときを。

津軽塗について

弘前を代表する、堅牢優美な工芸品。

東に八甲田山系、西に霊峰岩木山を望む、広大で滋味あふれる大地、津軽平野。その中心に位置する青森県弘前市を代表する工芸品、それが『津軽塗』です。

弘前藩第四代藩主津軽信政公(1646~1710年)の治世、産業奨励策の一環として招いた塗師・池田源兵衛の息子・源太郎が、青海太郎左衛門に入門して、一子相伝の秘事「青海波塗」(せいかいはぬり)を伝授され、「青海源兵衛」を名乗ったことに始まるとされています。以来、不断の改良と創造を重ねながら、三百余年に渡る伝統を保ってきました。

製造には膨大な手間がかかり、あまりに丁寧なため、俗に「馬鹿塗」とも称されます。しかし、そうして出来上がった製品は、幾重にも塗り重ねられた漆のため、たいへん丈夫で日常の用に耐え、また、丹念極まりない研ぎ・磨きによって、複雑な文様が美しい艶とともに浮かび上がってきます。

堅牢優美な津軽塗は、日本はもちろん海外でも高く評価され、日本文化の一翼を担う存在として認知されつつあり、新しい時代に対応した製品の開発も、積極的に取り組まれています。

七々子塗ができるまで

七々子は、何からできてるの?

「七々子」は、イクラのような魚の卵に似ていることから「魚々子」とも書きます。そう言われると、なんとなく美味しそうな気もしてくるこの模様、あのかわいらしい「卵」たちは、どうやって産まれてくるのでしょうか? その気になる制作過程をのぞいてみましょう。

  • 塗る。

    まずは全面に種漆を塗ります。この漆の色は、七々子の「卵」の色になります。

  • 撒く。

    ここで登場するのが、菜の花の種、つまり、「菜種」。生乾きの漆の上に、菜種を撒きます。

  • 剥ぐ。

    漆が乾いてから菜種を丁寧に剥ぎ、その上に、今度は地の色となる漆を塗っていきます。

  • 研ぐ。

    それも乾いたら、何度も研いで、七々子を浮かび上がらせます。七々子塗の文様は、菜種によるものなのでした。

小林漆器について

当店は、6代続く津軽塗製造・販売専門店です。

当店は10代から幅広い年齢層の方にお越しいただいています。その中でも多く見えるのが30代から60代の女性です。

普段使いのアイテムから斬新なアイテムまで様々取り揃えており、他業種とのコラボ製品も多数ございます。その中でも人気なのが「七々子塗」の製品です。

製造工程を知ることで、また違った見方ができ、製品を見るのが楽しくなるかと思います。

他店にはない色や形のもの、柄も製品会議を経て、色々と挑戦しております。

また、リフォームも随時承っております。6代続く確かな技術力で、新品同様に生まれ変わります。お客様のタンスに眠っている津軽塗はございませんでしょうか?

お客様のご来店を、従業員一同、心よりお待ちしております。

小林漆器六代目 小林正知